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2013年3月

白子川の報告会を開催しました。

南地域センターをお借りして昨年夏調査した白子川の報告をしました。地域の方も来て頂きよかったです。

河床の状況、湧水のポイント、流速など、そして降雨時の増水の状況、河川敷の草木、湧水地の蘚類、藻類、河床の淡水産海綿などお話しました。海綿には興味をもたれ、発見者であるIさんが欠席だったのは残念でした。

今後の活用について、私としては湧水調査をしていきたいと思ったのですが、調査では人は集まらない、掃除をしましょう、となり、まずは町会長さんとご相談する事になりました。元気な高齢者の方もたくさんおられるので楽しく掃除をするのは良いのではと盛り上がりました。今、公園は扉が付いて中に入る事が出来なくなりましたが、折角親水公園化したのですから時間がかかっても、みんなに親しまれる場所にしていきたいと思います。

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上郡中学校を訪問しました

28日山梨大学で開催された藻類学会の後、夜行で兵庫県上郡にある町立上郡中学校に行きました。中学校の前を流れる安室川に生息する「チスジノリ」を生徒さんたちが研究していられ論文も出しています。2,3お聞きしたい事が有って東山真也先生を尋ねました。

町は人口が減っていて中学校は1校です。一旦は絶滅したと思われたチスジノリが9年ぶりに発生し、その生育状況を科学部の生徒さんたちが継続的に観察しています。九州地方の川内川、菊池川で生息しているチスジノリは天然記念物に指定されているほど大変貴重な種です。3月を過ぎると次第にちぎれて消失するようですが、川に入って触らせていただきました。同じ紅藻類ですがカワモズクとは異なり、20から30cmの藻体はしっかりした様子でした。一寸した環境の変化で簡単に絶滅するとは思えない藻体でした。「河床の石を磨く」も教えていただきましたが、再発生の要因もまだ良くは分からないとの事でした。

和光市でのカワモズク属、特にミョウテンジカワモズクを継続的に生育させるために、何をしていったら良いのか、参考になりました。また、和光市でも小学生や中学生が共に観察をする事が出来るように考えたいと思います。

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樹林公園のさくら調査をしました。

昨日まで曇りの天気予報でしたが朝小雨が降り出しました。本当は晴れている日の方が良いのですがもう散り始めていますし、この雨で散ってしまうかも知れませんので決行としました。会員2人が参加し3人で行いました。身近で観るとさくらの花はとても清楚で可憐な花です。今日は874個観察し異常のあったのは12個でした。自然界の突然変異程度でしょうか。

先週の土曜日に観察会の移動中、街路のさくらの花を何気なく見ると花弁7枚の花がみつかりました。原発はまだ終息していませんので今後も継続して観察していく必要がありそうです。これから何十年何百年とキチンと管理しながら持ち続けなければなりません。

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和光の米づくりを語り合いました。

中央公民館で開催された「わこうの環境と暮らし」語る会に参加しました。山下さんの導入の後田中さんから今でも稲作をおこなっておられる話を伺いました。当時200町歩あった田んぼも現在田中さんの2反5畝、今でも市民と共に手作業でもみ植え草取り、収穫を行っているそうです。米づくりは人間の原点。現在新河岸川の河川改修で新河岸川の揚水小屋がなくなり揚水が出来なくなったと言っています。田んぼは米を作るだけでなくそこに多くの生き物を育てる場でもあると。また肉体労働なので世代をつないでいくことが必要だと。

しかし暗い話ではなく、並木さんからこう言う時だからこそ市民みんなで守ろうという気持ちが芽生え世界中でその様な形で守って行く運動が盛んになっているのだとも伺い、ワクワクするひと時でした。和光の中にカエルやイトトンボの飛び交う田んぼがみんなの力で守れたら嬉しいと思います。そしてきっとそうなると思える集いでした。

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板橋区民の湧水探索会

今日、板橋区の方々17人と白子川の会で湧水探索会を開催しました。白子川の会はお手伝いという事で6人が参加し、光が丘、向山、稲荷山、清水山を探索しました。天気もよく暖かでまず光が丘公園のハンノキ緑地に行きました。数年前に行った時は豊かな湧き水が流れていて2006年ヒキガエルの産卵のため水道水を流していますとなっていたとの事ですが、いま、すっかり涸れてしまっていました。ヒキガエルもいなくなったという事でしょうか。

向山では水辺まで下りて水の流れや対岸の樹木を見たりしました。湧水池でイシカワモズクとなにやら緑藻を採取してきました。アオミドロではなさそう。

その次には稲荷山、清水山で一面のカタクリを見ました。「今日が一番良く咲いています〕と言われました。カタクリがこのように咲き乱れているのは年2回の草刈をはじめ日頃から手入れをしてくださっている皆様のお陰です。丁寧なご説明も頂きました。

天気もよく探索会日和でした。光が丘のように、また白子のように湧水が涸れているところもあるのではと、近いうちに湧水地が今でも湧出しているのかを確認していきたいと思います。

向山の緑藻は「ツルギミドロ」でした。大変きれいな藻類です。

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(仮称)向山親水公園が閉鎖になります。

埼玉県水辺再生計画の一環で調整池予定地が親水公園化されました。川の水辺に近づく事が出来て大変嬉しく重要なポイントと思っていました。

先日ある議員さんから「閉鎖になりましたね」と言われ、驚いて朝霞県土事務所に問い合わせましたところ、近日中に閉鎖されると聞かされました。理由は近隣の青少年が水辺でタバコを吸ったり、芝に火をつけたり、夜中に騒いだりするので近隣住民が怖くなって閉鎖を求めてきたと言うのです。マナーを知らない一部の若者が非常識な行為をする事で貴重な水辺が閉鎖される事になってしまいとても残念に思います。

このような川の自然に触れる場所は、和光市にはありません。子ども達が自然と触れ合うときに大変な危険が伴う事、水生昆虫や魚、水生植物など先住者に迷惑をかけないように水と親しむ事などを学べる唯一の場所でした。その貴重な機会が失われました、とても残念に思います。今後は調査活動を通して、この川と水辺が興味深いところである事を伝えていきたいと思います。

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(仮称)向山親水公園が閉鎖になります。

埼玉県の水辺再生計画で、白子川で唯一和光市内に水辺に下りる事が出来る護岸が改修されました。皆とても喜んで大切に使ってきたのですが、誰かが護岸の芝を燃やすなど何度か火事騒ぎが起きていました。一方、緩傾斜との境のフェンスも再三壊され、堪りかねた朝霞県土ではフェンスの鍵を取って、いわば中に自由に入れるようにしました。ところが中でお菓子を食べたり、タバコを吸ったり芝を焼いたりと、いたずらが高じてきました。

そしてとうとう、公園を閉鎖しなければならなくなりました。

とても残念なことです。川に下りた事のない子ども達、川には魚や水生昆虫、水生植物など既にそこで生活していた先住民がいます。川で遊ぶ事はその中にお邪魔するという気持ちで入っていかなくてはなりません。そのような遊びのマナーはこのような水辺が身近にあってこそ学べる事なのです。これからどうしたらこの場をその様な学びの場としていく事が出来るか、みんなで考えていきたいと思います。

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身近なデイサービス5周年

地域のデイサービスが5周年を向かえ、その近くに新たな出発を始めました。新たな施設は主の不在になった民家です。利用者から何より歓迎されたのは道路からフラットで家に入れる事だと参加者は口をそろえて仰っていました。

民家の1階部分を利用してこれから展開されるデイサービスは自分の家に居るような落着いたホッとした気分になれるようです。和光市にもこう言う空き部屋、空き家は意外と多くあるのではないでしょうか。今回は事業者がインターネットで調べ手に入れたようですが、所有者にとっても友好な事と思われます。市は積極的に声をかけ仲介する事は出来ないものでしょうか。世代、障害を超えたこのようなサロンが身近にあると閉じこもる事が防げそうです。

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ごみ置き場がまだ解決できません。

500㎡を少し欠ける土地造成で、従来のごみ置き場がなくなることで地域住民が困っています。ごみ置き場がなくなり道路の隅切りに置く事を事業者は考えていますが、ここが私有地のため地権者全体の承諾が必要です。また昔この隅切りをごみ置き場にした所、急傾斜のためごみが全部流れて下の家に入ってしまう事があったようです。この隅切りはごみ置き場としては不適切ではないかと思われます。地域住民は開発の中にごみ置き場を設ける必要が在ると言っています。

市役所に何度も問題なので何とかして欲しいと要求しているが民民の事なので立ち入れないと言っています。実は奥のアパートも事業に入っています。それを加えると開発面積はゆうに500㎡を超え、もちろんごみ置き場を設置しなくてはなりません。しかも開発となると1戸建設面積は100㎡以上となりこのように10戸も建ちません。ごみ量も随分異なります。

このような場面で行政はただ見ているだけなので良いのでしょうか。また2件に1ヶ所公道に置けば回収すると言うのです。この地域は急傾斜でしかも幅員4m道路です。ごみ収集車が少しでも長く止まっていれば後ろからクラクションが鳴ります。急坂を上り下りしながらごみを回収して廻らなければならない回収業者の事はどう考えているのでしょう。

市民がいがみ合う事無く新しい居住者を快く受け入れ、住み易い和光市を作っていく方向に向かって市民と行政が協力し合うことはおかしくないと思います。

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道路台帳が間違っていたなんて

新倉小学校前の道路ですが隣地の塀が50cmほど突き出ています。東から来た車はこの部分で急に狭くなり、またその陰に隠れて速度30キロの標識が見えなくなります。昨年児童が事故にあいました。塀のその部分を下げていただくか買い取る事により見通しを良くすべきと思いました。

隣地の昭和57年の「建築計画概要書」によれば「市の指導による境界線」が示されており40㎝ほど下がることにより道路幅員が5mになりますが、そのポイントは5mありません。しかし市は既に50cm下がっていると言うのです。台帳を見ると確かに突き出しており、その部分は当初の道路にあわせたように見えます。その事を言い張ると「台帳の記述が間違っているのです。既に市の指導による後退はしています。」

道路台帳は最も基礎となる資料です。1ヶ月以上も前からこの疑問を投げかけていたのに今になって、しかも「台帳の記述が間違っていた」と、信じられますか。

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発掘調査報告会

白子三丁目の区画整理地における発掘調査の報告会がありました。会場いっぱいの参加者で関心の高さを感じました。資料として図面も提供され、パワーポイントで調査の様子も示されて臨場感がありました。地域の良く知っている場所のその下にこのような2000年も前の人々の暮らしがあった事を知る事はとても興味深くおもしろい報告会でした。

吹上遺跡で弥生時代の大きな集落が確認されており、今回の吹上原遺跡はその墳墓跡のようです。埋葬時に装飾品や貴重な品を添える事がありますので墳墓の発掘は緊張するものだと思います。また、内径10mに及ぶ和光市最大級の住居跡もありました。たった4本の柱です。電信柱程の太い柱とはいえ建物を支える技術があったと言う事でしょうか。学芸員さんに伺うと「公民館的な使用をしていたのではないか」との事でした。大きな集落の中にはみんなが集う、会議をするそんな場所が不可欠だと言う事が分かりますね。

発掘調査は立派な資料が出来ていても一人では読み解く事ができないのでこのような報告会を頻繁に開いて欲しいものです。

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白子の湧水が涸れた

白子川の会で毎月湧水調査をしています。いつものように旧川越街道の側溝を計測していると住民の方がいらして、「湧水を引いていた池の水が涸れてしまった」と仰います。道路に面している床屋さんの水槽の水も途絶えています。3月は1年で一番水量の少ない月ではありますが、住民の方は毎日湧水と触れ合っていますので、湧水量が減少してきたことには敏感に感じられていると思います。

上部に今売り出しているマンション建設があり、それが影響していると言っています。「まちづくり条例」では「湧水を観察する事」になっていますが、このように時間差を置いて影響が出ますので「建設時に観察する」だけでは機能は果たせないと思います。

昨年の側溝の水深は2月2.8cm、3月4.8cm。今年2月4.3cm、3月3.4cm。です。一月の一つの瞬間で計っていますので読み取る事はとても難しい事です。湧水は遮断すれば他の出口を求めたり、新たな水みちを作ったりします。しかし、白子から湧水が消えるとしたら和光市ではなくなってしまうように思います。湧水の保全を改めて考えていきたいと思います。

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ごみ置き場

500㎡弱の土地がいま宅地造成されています。今まで地主さんのご好意でその一角にごみ置き場が設置されていました。急傾斜のため道路に出すと雨風で下の道路まで流されてしまうのです。ところが宅地造成によりこのごみ置き場が無くなることで相談がありました。地権者さんの意向もあり、まだ造成中ですので何とか一角を提供いただきたいというのが地域住民の皆様の声です。2月当初から地域の皆様は声を上げ、市の担当にも再三要望を繰り返してきました。

市の考えは「ごみ置き場は地域住民の方が決めること。候補地が適正であればごみ置き場と認め収集します。ごみ置き場が作れなければ2軒以上まとめれば収集します」との事でした。此処は急傾斜でしかも道路の幅員は4mです。従来のごみ置き場が作れないとしたら2軒ごとにごみを公道に出すしかありません。そうなれば、風や雨でごみは散乱します。また、ごみ収集は車を止めて作業員が急傾斜地のごみを数十箇所手作業で集めて廻らなければなりません。毎日の事です。仕事とはいえ事業者に簡単にその様な事をさせられる神経を疑います。出来るだけ効率よく清潔にごみ収集が出来るよう話し合っていきたいと思います。

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乳がんと牛乳の関係

ジェイン・プラント氏はその著書「乳がんと牛乳」の中で、牛乳は子牛を育てるもので人間の飲み物ではないと書かれています。医師であるフランク・オスキー著「なぜ「牛乳」は体に悪いのか」においても牛乳は飲むものではないと書かれています。

そもそも「乳」はその子どもを育てるものであり、体重が3倍になった時点で乳離れし、食物によって身体を維持するのだと書かれています。子牛が1日に1kg成長する牛乳を飲めば人間の子どもも身長は大きくなります。それはその様な成分が含まれているからです。牛乳を飲む子どもは成長は早いのですが14歳で止まります。それに引き換え母乳で育った子どもは成長は遅いのですが14歳になってもまだ成長していきます。

そこで、10歳女児の身長と乳がんの関係を調べたものがあります。そして身長と乳がんの罹患率に相関関係があると結論付けています。またオスキー博士は乳がんになった患者には牛乳、乳製品を控えるように指導し、効果があったとしています。このことはジェイン・プラント氏も氏の乳がんを同様に克服したと言っています。NY州の学校給食から牛乳を止めたと大分以前に聞いた事があります。やはりそうだったのかなと思いました。従来牛乳を飲む文化の無かった日本で、「牛乳を推奨」しながら一方で「乳がんの早期発見と早期治療」と言っているのはなんともおかしな話です。

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